トップセールスマンの極意 【自然体は『気』を強くする】
【自然体は『気』を強くする】
本当に素直な気持ちで言っているからこそ、
言葉に「気」がこもり、
相手をその気にさせてしまうのである。
気のトレーニングを行う前の私は、
人と話すのが苦痛で、
ましてや、売り込み・・・なんて絶対無理・・・と思い、
最初の就職を、事務職と希望しました。
ですが、そこは
売り込みこそしないものの、
直接、商品を買いに来たお客様の対応も
行わなくてはいけない部署でした。
幸い、目的ものをお渡しするだけだったので
何とか、こなしていましたが、
どうしても苦痛で、何度か転職を繰り返すうちに
営業をどうしてもやらなくてはならない職に、就いてしましまいました。
教えてもらった先輩は、それはもう、
楽しそうに、上手に話し、相手を巻き込みその気にさせるのです。
聞いているこちらも、なんだかできる気がして、
早くひとりでまわって見たくなりました。
ですが、結果は、惨敗・・・
注文を取るぞと、肩をいからせ、緊張の面持ちで、担当者の前に立ち、
先輩のマネをする私は、はたから見ても異様だったのではないかと思います。
惨敗続きで、やっぱり私には、向いていないんだ
事務とか、人と接しない仕事のほうがよいに違いないと、
今度は一転して、営業に出るのが、いやでいやで仕方なくなっていきました。
ですが、仕事は、やってきます。
ある日、ああもう取れなくてもいいや。
今日もとれませんでした~でいいじゃないか・・・
クビになったらなった時だ・・・
と、開き直り、取引先で雑談をしていましたら
向こうから、あなたは、何を見せに来たの?と聞いてきたのです。
あわてて、カタログをだし、
自分なりの商品説明をつっかえ、つっかえ行いましたら、
なんと、はじめての注文が取れたのです!
うれしくなった私は、その勢いのまま、
大きなお店に足を運び、大きな契約を決めることができました。
今までとのあまりの違いに、自分が一番驚き、
なにが、違ったのか、何が良かったのか、その時はわかりませんでしたが、
今振り返ってみますと、以前は
自分自身を良く見せようとか、
うまいこと言って、いい人と思ってもらいたい、
上手くしゃべって、ライバルの鼻をあかしてやりたい、
と思って話し、
もういいやと思ったことで、
肩の力が抜け、自然体で自分らしく、話すことができたので
受け入れてもらうことが、できたのではないかと思いました。
自然体でいれば、苦手だと思っていた仕事も
案外楽しく成績が残せるのだと、今となっては感じます。